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注文のようす---木簡と木製ひな形


これまで、作るべきものの形をどのようにして工房に伝えたかは、あまりよくわからなかった。
飛鳥池工房では、木簡に品名、個数などを記したものがあって、工房へどのようにして注文を伝えたかがよく分かる。さらに、木で作られたひな型のあることは興味深い。木簡には、「竪釘百六十」「口難釘五十六口」などと記され、具体的に品名と数量を指定している。
木製のひな型は、いわば実物大見本であって、鎌、鏃、刀子、釘、閂金具、座金具、など多くの種類がつくられている。また釘形に作ったものに直接「百七十」などと数量を墨で書きつけたものや、「内工釘五十」のように、品名・数量とともに注文主の名前かと思われる記載のあるものもある。
ひな型にある鎌、鏃、刀子は、鉄の鍛造品であろう。釘は、おもに鉄鍛造であろうが、この工房の出土品からみると、銅釘も製作している。また、ぴな型の閂(かんぬき)全具、壺金具のようなものは、銅の鋳造品であろう。


鋳物・鍛冶のはじまり 鋳型の制作 銅を溶かす
風を送る---
鞴(ふいご)
坩堝(るつぼ)の役割 梵鐘をつくる
鉄を鍛える---
鉄は熱いうちに打て
製品の仕上げ
種々の技術を駆使
注文の様子
木簡と木製ひな人形
廃棄物からわかること
大量の炭
木造建築と金属製品
---釘をつくる
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