飛鳥の工房 飛鳥池遺跡工房跡発掘
古代日本の政治・文化の中心として繁栄を誇った7世紀の飛鳥。広大な石敷きの宮殿群や甍を競った大寺院の、建物や調度品。高松塚古墳の壁画から伺い知ることの出来る貴人達の華やかな装束、地中の石室に眠る死者の装身具や武具。飛鳥の都の歴史の表舞台で活躍した主人公達の、身のまわりを飾ったさまざまな文物は、どれをとってもそういう品物を身につけたり使ったりする機会のほとんどなかった人々の手で生み出され、運ばれたものだった。

1991年の春から夏にかけて、当研究所飛鳥藤原宮跡発掘調査部が発掘した飛鳥寺東南の小さな谷間の工房跡が、その腕で飛鳥文化の具体的な形を創りあげていた歴史の裏方達の、仕事の実態を伺う手掛りを与えてくれた。

この飛鳥池工房跡の遺構・遺物を軸に鋳物・鍛治・ガラス細工など火を扱う工房で働いていた工人達の日常の作業の一端を、復原的に展開したものである。近い将来には、木工・溶工あるいは石工等々についてもこのような待別展を企画していきたいと考えている。


よみがえった飛鳥池の工房
鋳物と鍛冶の工房
ガラスの工房
飛鳥池の工房ライブラリー



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