あすかの歌 選者速水正仁さんの俳句、川柳集1 投稿者:カッキー 投稿日:2018/01/24(Wed) 09:02 No.302
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●帰省する 娘の寄生 嬉しくて ●切なくて 夜のしじまに ラジオ聴く ●刈りとった 稲穂に日差し 揺する風 ●鈴虫か ビルの谷間に 秋の声 ●手のひらの 幸せ一つ お土産に ●沈黙の 医師に妄想 脇の汗 ●通院が いつの間にやら 散歩道 ●我が病名 待ち合い室で 教えられ ●透き通る 空に告知を 受け止める ●眠れない 夜はバラード きみを抱く ●あきらめた はずの思いが 未練酒 ●かたなさけ 知るや知らずや 思い酒 ●連れもなく 夜の長さに 心酒 ●うらんでも 恨みきれない 情け酒 ●流しても 流しきれない 涙酒 ●きみ知らず 震える手で注ぐ 男酒 ●ただ一途 まこと尽くして 夢追い酒 ●しんしんと 夜の更けるまま 願い酒 ●過ぎた日に うつむきながら 忘れ酒 ●お陰様 巡り巡りて 我が身哉 ●人生の 行きと帰りの 大違い ●生きるため そして死ぬため 生きていく●死に急ぎ するまでもなく 死んで行く ●幸せは この場所この時 今にある |
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