豆の花の仲間です。
よく見かけるものでは、藤や萩、スイートピーなど。
でも、少ないです。
フジ(藤、ノダフジ)
マメ科フジ属
2003.4 葛城・極楽寺
エニシダ(エニスダ)
マメ科エニシダ属
2004.4 奈良県・巨勢路
ルピナス
マメ科ルピヌス属
2004.5 浜名湖花博
ネコハギ(猫萩)
マメ科ハギ属
2003.9 生駒郡平群町
メドハギ(目処萩)
マメ科ハギ属
203.9 信貴山
本州、四国、九州に分布する蔓性の落葉木です。山地の林に生育しますが、庭木や公園樹としても植えられます。
「フジ」の由来は不明ですが、別名の「ノダフジ」はかって大阪の野田(現在の大阪市福島区)がフジの名所であったことからだそうです。
茎は右巻きですが、庭園樹として植えられる時は、「ヤマフジ」を台木として接ぎ木したものが用いられることが多いので、下の方が左巻きということもあります。
普通は紫ですが、これは白花の変種です。
ヨーロッパ原産の落葉低木で、1670年代に日本に入ってきた庭園樹です。
黄色のものが多いのですが、このように白花のものや、赤のぼかしが入ったものなど、いろいろあります。
名前の由来は、以前この植物は「Genisga属」に入れられていて、その属名からきたものだそうです。
南ヨーロッパ原産の異年草です。
日本に入ってきたのは大正時代で、牧野博士の図鑑には「キバナノハウチワマメ:黄花の羽団扇豆」という名前が付いていて、黄色の花のものが主流だったようです。羽団扇は、葉っぱの形を例えたものです。
この写真は花博のですから、色とりどりで、綺麗です。
ルピナスは、学名で、和名の「ノボリフジ:昇り藤」は、花の姿から。
日当たりの良い草地や畑地に生育する多年草です。
同属の「イヌハギ」に対して、より小型なので付けられて名だそうで、全体に毛が多く生えているから、というのですが...例によって、「イヌハギ」は「ハギ」より鑑賞価値がないとか、品がないとか、命名者の品位こそ疑われるような名前の付け方です。
「ネコハギ」は小さくて丸い葉っぱが可愛いから、と考えたいですね。
日本各地のススキ草原や河原などに生育する多年草です。
茎を占いの筮(めどぎ)に用いたことから付いた名前ですが、現在では筮竹(ぜいちく)と言って、竹で作られたものが使われるようになっています。
8〜10月に白で紫の稜線の入った花をつけます。
最近では道路斜面の緑化に用いられるようになり、写真のものもそれです。
葉や茎に利尿作用があるとも言われます。
シロツメクサ(白詰草、クローバー、オランダゲンゲ)
マメ科シャジクソウ属
2003.5 生駒市
シラハギ(白萩)
マメ科ハギ属
2004.10 向日市・北真教寺
ヨーロッパ原産の多年草で、江戸時代にオランダ人が「ぎやまん」を入れてきた箱の詰め物に、この草の枯れたものを使っていて、それに付いていた種を好事家が蒔いて広まったそうですが、実際に野生化したのは明治時代に牧草として入ってきたもののようです。
名前の由来は、この来歴にあるようですね。
クローバーは英名です。
朝鮮半島が原産といわれていますが、古くから庭園樹として栽培されてきた落葉低木です。茎は冬に根元近くまで枯れてしまうので、多年草のように見えますが、やはり「木」らしいです。
ほとんどが白花ですが、赤紫や紫が混じるものもあるそうです。ミヤギノハギより大型の花を、秋になってから咲かせます。
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