会員消息

このページでは、会員の刊行物の紹介や参加学会、国際学会などの紹介を行っていきます。

会員 近著
寺村政男 
水門の会特別刊行叢書の15冊目
満洲語『水滸伝―第21回~第40回』Ⅱ―研究と翻刻・繙訳―」
が刊行されました。今回は第21回~第40回までを扱っています。
著者は昨年春に退職された、長らく『水門―言葉と歴史』の責任編集を勤められた、現大東文化大学名誉教授寺村政男先生です。
満洲語訳の「水滸伝」はその存在は知られておりましたが、まだ誰も翻訳研究に手を付けたと言う事は管見の限りではありません。保存されている抄本も少なく確認できる完本は世界でも3部位です。本書の底本はBibliotheque Nationale de France所蔵本で、一部中央民族大学所蔵本を校勘に使用しております。
同書は『水滸伝』100回本を基にした約四分の一位の抄訳ですが、言語接触、比較文化、漢語学、満洲語学の面からみれば、面白い課題を含んでおります。今後は年に1~2冊のペースでⅠ~Ⅴの5冊にまとめ、翻訳時に気付いた成果は注の部分に、大きな問題は『水門―言葉と歴史』に発表の予定です。
本書は「神田内山書店」で取り扱っています。
http://www.uchiyama-shoten.co.jp/book/b509105.html



水門の会特別刊行叢書(寺村教授退職記念)『言語の研究』のお知らせ
―目次―
序文  寺村政男 (大東文化大学)

『満文水滸傳』篇

寺村政男 (大東文化大学) 001P-156P
満洲語『水滸傳』の研究―翻刻と研究―首巻~第七回―

『言語の研究』篇

風間伸次郎(東京外国語大学) 001P-019P
アルタイ型言語における命令形の反語用法・条件用法について
荒木典子 (首都大学東京) 020P-030P
『金瓶梅』の改訂、翻訳における特殊語彙の処理―“雌牙”、“雌飯”、“雌漢子”を例として―
鋤田智彦 (岩手大学) 031P-041P
『満文三国志』に見える漢語由来語彙
松浦年男 (北星学園大学) 042P-051P
小学校国語科における語彙指導の手法と成果―実践報告の論文レビューによる検討―
于 増輝 (肇慶学院) 052P-072P
日本における水滸語彙の受容変遷研究
梁井久江 (大東文化大学非常勤講師) 073P-088P
説得の文章における比喩の役割―説得を目的とした比喩が日本語学習者にとって難しいのはなぜか―
桐越 舞 (大東文化大学非常勤講師) 089P-096P
パラトグラフィー・リンゴグラフィーに用いる塗布材の検討
田村 新 (大東文化大学) 097P-107P
―『教育雑誌』にみる文法という語について―清末民初を中心に―
上村圭介・髙野愛子 (大東文化大学) 108P-122P
学術的文章における文体差の認識―母語話者・日本語学習者を対象とした調査から―
髙野愛子 (大東文化大学) 123P-132P
学術的文章における漢語副詞「一番」の適切性―大学生の運用状況と大学教員による判断―
早田清冷 (東京外国語大学AA研特別研究員) 133P-140P
古典満洲語における経路の標示―『満文三国志』におけるderi, ci, beの交替を中心に―

あとがき  藏中しのぶ(大東文化大学)


『水門の会・特別刊行叢書』として2013年から『 満洲語注音・注釈玉堂字彙』ー研究と翻刻・繙訳・子集』(2013年1月)を刊行してまいりましたが、2017年10月に最後の12冊目『 満洲語注音・注釈玉堂字彙』ー研究と翻刻・繙訳・亥集』が完成しました。これで全巻12冊(総頁数約3千頁、見出し語約4万字)が完成しております。人の手を借りる事もなく、単独で準備期間と資料整備の1年を入れても約5年で完成できたことは、ある面、奇跡かとも思っております。康熙年間の漢語と満洲語の言語接触の資料として有益な資料となるでしょう。
詳しくは以下の内山書店(神田神保町)のホームページをご覧ください。(検索に『玉堂字彙』と打てば出てまいります)

◎今後も量的に『水門―言葉と歴史』に、収まり切れない原稿を中心にして、不定期ですが『特別刊行叢』(特刊叢書)は刊行を予定しております。
詳しくは事務局(寺村)までお問い合わせください。

『大東文化大学日本語学科20周年記念論文集』
『大東文化大学日本語学科20周年記念論文集』が刊行されました。内容の詳細はPDFファイルをご覧ください。
残部僅少(10部程)ですが、送料負担(着払い)でお送りできます。事務局までお問い合わせください。
請求される場合は、ご住所、ご氏名、ご所属をご明記の上、事務局宛にお申し込み下さい。

『満洲語音注・注釈玉堂字彙』子集(2013年1月刊)
本資料は康熙年間中後期(18C)の作と考えられますが、Julius Heinrich Klaprothにより、19C半ば80ルーブルで持ってVoritschoffで購入され、長くBibliotheque Nationale de Franceに死蔵状態にあった資料です。Klaprothの手でロシア語、ドイツ語、フランス語の書き込みが見られますが、数頁のみでごく部分的なものです。今回基礎的な研究と校勘、翻刻ローマナイズ化と翻訳を試みてみました。満洲語は乾隆末期以降のように、満洲旗人自体が満洲語の学習語学者となった以降の規範化されたものではなくNative 特有の書体で解読に些か苦労をしましたが、以前に東外大所蔵の『満洲語音注成語對待』の全文解読の経験が役に立ち、なんとか目的を果たせたと思っております。漢語の『玉堂字彙』は各版本共に非常に誤刻が多く、日本の主要図書館にこの字書が皆無なのも、元になった梅膺祚の『字彙』があれば、事が足りるとの認識だと思われます。ただ『字彙』と『玉堂字彙』は漢字音や漢字の説明が相当違います。『玉堂字彙』の石印本はかなり良くできたものですが、刻本と時代が相違するせいか漢字音が違い、校勘に少し手間がかかりました。

『言語の研究-ユーラシア諸言語からの視座-』大東文化大学語学教育研究所フォーラム第16号 2008年10月刊PP1~PP434
元日本言語学会会長早田輝洋博士の古希記念号。大東文化大学(代表寺村政男)と九州大学(代表久保智之)の共同編集。詳しくは以下のURLをご覧下さい。
  http://www.daito.ac.jp/gakubu/gaikoku/goken/publication/forum/16-20/16.html

『東アジアにおける言語接触の研究』2008年11月 竹林舎刊 PP1~PP604
2008年度独立行政法人日本学術振興会研究成果公開促進費の交付を受けて刊行されたものである。詳しくは以下のURLをご覧下さい。
  http://www5f.biglobe.ne.jp/~chikurin/higasigengo_index.html

『長春シンポジュウム報告書』2009年7月 大東文化大学国際交流センター刊 PP1~PP450 責任編集寺村政男
2008年10月~11月にかけて、中国東北師範大学と大東文化大学、日本学術振興会の2大学1機関が「日本と中国、明日への懸け橋―言語、文化、社会、日中比較を機軸にして」が開かれた。寺村の他「水門の会」会員では藏中しのぶ会員が発表執筆している。
  ※本書をご希望の方は、「水門」事務局が大東文化大学国際交流センターに取り次ぎます。


藏中しのぶ 
『翰林學士集』注釈 福田 俊昭・藏中進・藏中しのぶ A5判 427 頁/12,600 円(本体12,000 円)/ 2006.3.31
『翰林學士集』は書名も未定である天下の孤本(残巻)で、他書に見えない詩篇を多く含有する貴重 な資料である。本書ではそれに訓読、語釈、通釈を施し、所録されている詩篇と現存する詩篇がある 場合は校勘を、また余説では関連事項を付した。

『奈良朝漢詩文の比較文学的研究』 藏中しのぶ著 A5判 551頁/(本体12,000円)翰林書房、2003.7.30
奈良朝の漢文体の伝について、初めて分類と時代区分をふくむ大系化を試み、奈良朝漢詩文について 基礎的な本文校訂と出典考証をくわえた。また、その成果にもとづいて、唐新羅に直結する東アジア 世界の漢字文化圏仏教文化圏の一環として、奈良朝漢詩文生成の場「大安寺文化圏」の様相をあきら かにした。

『延暦僧録』注釈 藏中しのぶ著 A5判 371 頁/21,000 円(本体20,000 円)/ 2008.3.25
『延暦僧録』五巻は、鑑真にしたがって来朝した唐僧・思託の撰になる、わが国最初の邦人を含む集 成僧伝である。しかし、『延暦僧録』の完本として伝存するものはなく、宗性撰『日本高僧伝要文抄 』巻3をはじめとする諸書に佚文をとどめるのみである。本書は、最も充実したかたちで佚文を採録 する重要文化財・東大寺図書館蔵、宗性筆『高僧伝』6種9冊のうち、宗性撰『日本高僧伝要文抄』 を底本としてこれを影印に付し、諸書に散在する『延暦僧録』の佚文集成を試み、校本として報告す るとともに、若干の注釈を加えたものである。

『茶譜巻五 注釈』 藏中しのぶ・福田 俊昭・相田 満・安保 博史・矢ケ崎 善太郎共著 2013年3月21日発行/B5判/頒価¥9,000(税別)
『茶譜』全18巻は、茶道流派の生成がきざし始めていた寛文年間(1661~1673)頃の成立とされ、茶 道全般におよぶ総合的な類聚編纂書である。各項目について、千利休流・小堀遠州流・古田織部流・金森宗和流等、流派のちがいを対照的に提示しつつ、茶の湯や茶室にかかわるさまざまな記事を類聚 編纂した茶道百科事典ともいうべき性格を備えている。 本書は、『茶譜』最善本とみなしうる国会図書館本を底本とし、伝存する四種の写本(国会図書館本 ・静嘉堂文庫本・内閣文庫本・岩瀬文庫本)すべてを校合して【校異】を示し、校訂をくわえた【本文】を掲げ、【訓み下し文】【大意】を加え、さらに若干の【語釈】と【考察】を施したものである 。
 ※既刊(巻1)~(巻5) 、近刊(巻6)2014年3月刊行予定

『藝文類聚』(巻86) 訓読付索引 大東文化大学東洋研究所「藝文類聚」研究班 代表 福田俊昭 2013年3月21日発行/B5判/頒価¥5,000(税別)
『藝文類聚』は中国の類書の中でも早い成立に属する類書で、日本文学への影響は計り知れないもの がある。その『藝文類聚』を巻ごとに訓読文を施し、四部叢刊に採録されている作品については校異 を付し、最後に利用者の便を考えて重要語彙索引を掲載したものである。
 ※既刊(巻1)~(巻16),(巻80)~(巻86)、  近刊(巻87)2013年3月刊行予定