スキー検定一級(失敗・汗)と今年の技術的な総括




今シーズンから2級を取らないと1級が受験できなくなった為、
2月中頃に2級受験を行いました。

2級を取る事に関しては全く不安がなかったので
点数的に何点取れるかが問題で受験してきました。

通ったのは通ったけど
4種目で平均65点が取れたら受かるのは受かるけど
全て66点と散々悪い点数で落胆。
点数が極端に落ちた。
つまり、下手になったって事。
整地小まわりはズレのある滑りをしたので点数が悪いのは
解ってたけど
その他の種目の点が自分の足の裏での感触では外力(遠心力)で板がたわむ感触もあり
そこまで極端に悪い感じがしてなかったので
その点数の根拠を聞いてみたら
中まわり、大まわりではオープンスタンス(足を開く)で滑らないと
スキッディングターンとみなされて点が出ないとの事。
あ〜ぁ、なんたる失態、超初歩的なミスやん!
ちくさ高原での受験で急斜面だった為、
板を回し込む動作、廻旋動作がしきれてない為に一級はどんどん落とされたと
強調されていたのでこの辺を一級受験で意識する事にする。

今までの滑りを一度リセットして基本からやり直す事に。
っで、速攻次の機会に1級を受けました。
今度はハチ高原で斜面設定は中斜面でした。
点を稼ぐ予定の不整地小回りは圧雪されてしまってて
出来ない為整地小回りが2回する事となってしまいました。
検定中、廻旋動作を意識して滑ったが検定中は何が正解な滑りなんか今ひとつピンと
こなかったんだが見事落とされた。

一級で必要な点数は平均70点で合計350点。
結果は
大まわり69点
中まわり69点
小まわり68点
不整地小まわり68点
フリー滑降68点
合計342点

これでも以前の点より悪い・・・(汗)
検定員様に話を伺うとターンで失速しているという。
そこをクリヤーできれば合格点が出ると言っていただけました。

この検定でマスターした小技はきっちりスキーのトップに加重をかけてやれば
それまでとは比べ物にならないぐらい強烈な急制動ができる感覚を覚える事ができましたわ。

さらにもう一度根本から自分の滑りを見直し基本トレーニングから初めて
我流になりがちな自分の滑りをリセットさせました。
落とされる事でかなり火が付いてしまって本やDVDを見て
それぞれの合格ラインのイメージを描きあげました。

2級の合格ライン(平均65点)
よくスキー場で見かける板を90度にまでテールコントロール(スキーの後ろをスライドさせる滑り方)で
思いっきりフルスイングして板を平行にして滑ってくる方を見かけます。
スキーのレベルアップにおいての一つの壁なんですが
これはしっかりとしたエッジグリップを効かせられないから流れすぎちゃうんです。
極度の後傾で板の中心(つま先)に加重できない為にエッジが効かず
特にアイスバーンでは全くターンできません。
頭はフロントのビンディング(金具)より後にならないようなポジショニングを
覚える事によってスキーの板はテールコントロールで滑っても
45度の角度まででがっちり雪面に食い込んで90度になるまでテールが流れる事が
ないようにすると合格ラインが見えてきます。
中周り、大回りでではターン後半でレールの上を滑ってるかのような
又はアイススケートのような感じで滑るレールターンができると余裕を持って合格ラインに達します。
多少板がズレても問題ないでしょう。

1級の合格ライン(平均70点)
導入段階としてはターン後半でレールターンができるようになる事。
最終的にはターン前半で逆エッジを立てる事により丸い円弧を描く事ができます。
丸い円弧がかけないとターン後半で急激なエッジングになり急斜面やスピードに乗ると
板がズレてしまい基礎スキーでもっとも必要なターンスピード
(落下スピードも必要ではあるけど横方向のスピードを求められる)が出なくなります。
逆エッジを立てるポジションにする為にはしっかり板を回し込む必要もあります。
ターン中は外足加重でも両足の同調操作でもどちらでもいいですが
外足加重の方が板をしっかり踏み込み易くて点は出しやすいには出しやすいです。
ハチ高原ではトップアンドテールコントロールでも通るとおっしゃっておりました。
ターンの運動としてC型のターンの連続動作になりがちになるのですがC型は2級レベル、S字ターンに修正。
ポジショニングの安定化。(後傾になりがち)
など気をつけないといけない点を修正しないといけません。

テクニカルプライズ(平均75点)
導入段階は両足同調操作、ターン前半は逆エッジを立てて内足の板のトップに圧力をかけて(トップコントロール)ターン開始。
ターン半ばから両足に均等に圧力がかかるようにし切り替えで一気に圧を開放して推進力に変えて行きます。
また、重心を思いっきり落とす事でそれまでとは比べ物にながらいぐらいの
強力なエッジグリップを引き出す事ができ
そうするとターンスピードも飛躍的に上がって外力を利用して板をしならせる事ができ
さらに強力なエッジグリップを引き出す事ができる。
強力なエッジグリップが導入段階でのキーポイントになります。
テクニカルの仕上げはターンの切り替えから前半にかけての運動動作ですね。
思い切って切り替えで体をターン内側に落とし込む動作。
ターン前半での2本の板の先端での雪面の捉え。
切り替え時の上体の向きが悪いと前半でスキッドしてしまうのでその調整。
ターン前半での体の伸び上がりの向きが上に伸び上がりがちなのを修正しないといけない点など
ポイントは多いですわ。

クラウンプライズ(80点)
動きの滑らかさが最大の鍵です。
テクニカルではロボット、又はデジタルのような動きでもよいのですが
車のレースででも如何に滑らかに走るかでタイムが稼げるますが
同様にスムーズさが要求される段階になります。
それと共にテクニカルの時よりもさらに体を傾けて低重心にし
外力によってターン方向に立ち上がる。
その時の感覚はスクワットでもしてるかのぐらい低い位置からぐぐっと立ち上がります。
雪面には丁寧にたまご豆腐を扱うようにソフトに
「雪面タッチ」、これが大きなキーワードとなります。
(まぁ、でもあまり詳しい事はわかりません、雲の上の級なので(笑))

しかし、クラウンが通る80点の滑りを見ても
デモンストレーターの滑りと比べるとまだ滑らかさが足りないので
さらなる雪面タッチの技術を磨く余地がまだまだ沢山あります。

過去に足の交互操作(ターン中は片方の足をメインに加重する方法)で70点出した事が
ありますがあくまで両足同調操作にこだわってトレーニングしました。
大回りでターン前半は内足の片足スキー、ターン半場から両足雪面につけて両足加重。
繰り返し繰り返しできるまでやりました。
内足の先に加重できなかったらスキーはうまく曲がって行きません。
時には両足に手をついて内足を傾けられるようにしたりいろんな手を使ってやっとできるようになり
今度はショートターンで内足だけでターン。
しかし、これはかなりハード過ぎてまがいなりに程度しかできず
ターンっぽくは出来ませんでしたわ(汗)
ターン前半で上半身からターン内側に入っていけるよう
内側のストックのグリップを内側遠くに持って行き突く練習。

クローチングを組んでレーサー風な感じに重心を落とし込む練習を繰り返し、
これも一級では必要ないけど板をしならせる事ばかりやると板が雪にもぐり
失速するのでターン後半に踵より加重をトレーニング。
踵より加重をすると重たい雪などググッと失速する所に入っても全然失速しません。
踵より加重にかなりはまりましたがこれが認識違いな点があってのちのちアダとなるのでした・・・。
思いっきり重心を落とし込む滑りで滑走スピードが格段にあがり
踵より加重で失速しない感じがつかめてかなり気持ちが浮かれつつ
飛ばしてたら魔の手が待ってました。
急斜面に突入して板を倒しこんだ時に
内足のブーツの金具が雪面と擦って転倒。
運が悪かったと気にせずにさらにハイスピードで滑ると思いっきり金具と雪面が接触して
板も外れておもいっきり吹っ飛んでいきました。
はい、左足の踵負傷。
痛くて滑れません。
その日のスキーは中止。一週間後の検定までに治ってくれるだろうと思ってました。
しかし、甘かった。

検定当日。
蛇が進むように滑らかなターンでもって失速しないターンを表現する事を
コンセプトに検定に挑みました。
しかし、あくまで両足同調操作でワックスは意図的に無しという所にはこだわります。
スキー場に到着後、コンスタントではないけど
まずブーツを履く時に激痛。
ごまかしながら練習してたがこの日は大雪、重たいドカ雪。
攻めの姿勢ではなくあくまで踵の爆弾が発火しないように守りの姿勢で練習。
しかし、雪の塊に足を取られて左足を捻り激痛と共に後ろ向きになり
こけようか後ろ向きで耐えるべきか・・・、後ろ向きのボーゲンで踵の安静を祈りなんとか
発火までには至りませんでしたが導火線には火がついた模様。
しかし、この悪雪は失速しやすいから板を踏んでいかないといけない。
大回りをメインに踏んでいけるようにスケーティングの練習を重点的にやりました。
ターンから立ち上がりターン前半に行く時の伸び上がりの向きがキーポイントで
踵拠り加重とは踵に加重させるけどテールコントロールではないので
体は前傾つま先は浮かせ気味でスノボのバックサイドターン(背中が山向きのターン)のような踵立ちたけど前傾の事なのがわかった。

そしてこの時はじめてトップコントロールの感触が見えたわ。
トップコントロールはスキーの先端がターン内側に吸引されるような感覚になると
「スキー教程」のマニュアルに書かれてるけど
その感覚を感じる事ができてかなり感激(ToT)
SAJ(全日本スキー連盟)の「スキー教程」の本には厳しい事に
トップコントロールのみがカービングターンでテールコントロールは横滑り系、トップアンドテールコントロールは
縦滑り系のカービングターンと書かれてるんだけど
やっと本当のカービングターンの導入部分が見えてきたって感じ。

検定本番
先ずはショートターン。
コースは雪がバフバフに乗ってる悪雪で小さなコブ上の起伏有。
ほとんど練習してないんだけど内足の使い方を特に意識する事により綺麗な丸い円弧が描けてスパッスパッと抵抗なく
雪を切ていけました。落下スピードは押さえ気味だけど
ターンスピードに関しては前回言われた失速に関してはクリヤーできたと思います。

つづいて中まわり
オープンスタンスでスパッスパッと雪を切っていけて
滑らかな抜けのいい滑りを表現できた感じがしました。

不整地小まわり
自分の好きなコブバーンか何本も滑って砕かれた深雪ゾーンが選べます。
最初の二人は深雪で足を取られて板が外れて扱けてました。
っで、俺はコブが好きだからコブを選ぶ。
ここでは70点は取れてあたりまえ、どれだけ点数が稼げるかがポイントと思って滑りましたが甘かった!
もちろんコブはモーグルのライン(落下スピードを求める縦系のライン)ではなく
基礎系の落下スピードを如何にターンスピードに
生かせるかという横方向に移動するラインで滑り残り1/3で深雪ゾーン。
ここで失敗した。
同じリズムでスピードを変えずに滑り降りないといけないのに
ここのつなぎ目で思いっきり失速。
ちょっと迷ってしまったのが大きく減点要素となってしまったのが非常に悔やまれる滑りとなってしまった。

大まわり

隣のGS(ジャイアントスラローム)の大会が終了してコースがオープンとなった。
「えっ?」俺は大会と検定は同時にコースを占領したら一般の方は滑れないから
絶対にあのバーンで検定は無いと山を張って練習してたのに
急遽バーン設定が変更に。
まじっすか!?
これが圧雪されてるバーンなら願ったりかなったりなんだけど
ドカ雪で深雪の状態で整地ではなくあきらかに不整地。
足が取られやすく非常トリッキーな設定。
検定員様の前走では雪に足を取られて
思いっきりつんのめって扱けそうになってはった。
まじっすか?!
あれだけ練習した板を踏む動作ができず
いちよう誤魔化し程度にターン前半で逆エッジも立てて滑るが失速。
納得いく滑りじゃない。やり直したかった・・・。

フリー滑降
斜面の下の方へ行きいちようピステンで押し固められたバーンで検定。
ここでエッジグリップを強調した推進力のある滑りを表現したかったけど
今はまだインエッジをうまく使うのには午前中にきっちり練習しないとできないので練習不足。
先週は大回りから小回りへ変わる時に全く失速する事なく滑る事もできるようになったのに
見事に切り替わりじ失速、滑らかなターンが出来にくくなったがむりやり
誤魔化して滑らかさを表現しようといいポジションに変えていく。

大まわりとフリー滑降をやり直したい。
そして点が稼げるポイントの不整地もやり直したい・・・。

さてさて結果発表。
見事に落ちて肝心のポイント発表の表を見る。
整地大まわり70点(深雪設定だったがしっかり踏み込みができなかったのが痛いこれがフリー滑降での圧雪バーンで戸惑い減点を誘発してしまう)
整地中まわり69点(かかとより荷重を意識し過ぎて後傾になったのが欠点)
整地小まわり68点(↑に同じく、またS字ターンではなくC型ターンなのも合わせて減点要素となったのでしょう)
不整地小まわり71点(ターンリズムがコブから深雪で変わってしまったのがかなり大きく減点されてしまったようです)
フリー滑降68点(小まわりと中まわりでの減点が響いたわ。そして大まわりで足場が作れなかったのが痛い。
深雪から圧雪に変わってとまどったんやね。能力の幅不足を思いっきり痛感しました。)

私は幅広いスキーのジャンルに取り組んでいて
スラロームではできても基礎スキーではできない事。
コブでは出来ても基礎スキーではできない事。
フリーライド(エアーなど)でできても基礎スキーではできない事。
またその逆のパターンもあって
それぞれの滑りに非常に大きく影響し合ってます。
来年はさらに自分が持ってるこれらの滑りの長所をそれぞれのジャンルに取り入れられるような
トレーニングを特に重点的においてさらにもう一皮むかせようと思いますわ。

来シーズンにはこれらの失敗は解消させるのはもちろんの事、不整地以外ではオール73点をねらおうと思います。
不整地はさらにハイスコアーをねらいますけどね。