私の明日香ファイル
〜明日香の見どころ、歩きどころ〜



  File No. 008 吉備姫王墓 きびつひめおおきみはか

 明日香村平田

欽明天皇陵の南側に隣接する丘陵上にあり、直径8メートル程度の円墳であると考えられている。
吉備姫王は欽明天皇の孫で、皇極天皇、孝徳天皇の母、天智・天武天皇の祖母である。
「書紀」には「檀弓岡(まゆみのおか)に葬る」とあり、この場所が該当するかどうかは疑問符のつくところである。
柵内に猿石4体が安置されている。
  File No. 007-2 猿石 さるいし
元禄15(1702)年に、欽明天皇陵近くの水田から掘り出された石像4体で、もとは欽明天皇陵に置かれていたらしいが、明治初年ごろにここに移されたと考えられている。
高取城にある猿石も、その造型から見て、もとはこの4体と同様、ここにあったものと伝えられる。
4体のうち3体には背面にも顔があり、橘寺の二面石との関連も考えられる。
須弥山石や石人像のような噴水施設の機能は持たないが、造型としては共通性があるようにも思われる。
饗宴の場での庭園のデコレーションと考えられているが、これらの石像はある並べ方をすることによって、何らかの物語、ストーリーを語り始めるのだろうか。


 近鉄飛鳥駅より徒歩7分

 


・古墳の形、築造年代、構造など詳細は不明。
・高市郡志料によると、里俗に金鳥塚と称すとある。