私の明日香ファイル
〜明日香の見どころ、歩きどころ〜



  File No. 009 文武天皇陵 もんむてんのうりょう

 明日香村栗原

賑やかな(あくまで比較して、ではあるが)高松塚の側にありながら、それに背を向けるような形の陵である。
父、草壁皇子の血を受け継ぎ、物静かなイメージがあるが、それに相応しいたたずまいであるとも言えよう。
ただし、ここもまた真に文武天皇の眠る場所かといえば、どうも怪しいのである。治定の根拠、経緯ともにはっきりしない。墳形も、石室の形状も、よく分かっていないのだから確かめるすべもない。
現在は、文武天皇陵を中尾山古墳にあてる説が有力である。

 飛鳥駅より徒歩20分、高松塚より徒歩5分

 


・文武天皇桧隈安古岡上陵(もんむてんのうひのくまあこおかのうえのみささぎ)
・ 697年8月即位、707年25歳で崩御、在位11年。