私の明日香ファイル
〜明日香の見どころ、歩きどころ〜



  File No. 015 天武・持統天皇陵 てんむ・じとうてんのうりょう
桧隈大内陵(ひのくまおおうちのみささぎ)

 明日香村野口

天智・天武・持統天皇の三代は、古代の天皇の中でも、もっとも波乱に富み、大きな波を乗り越えながら国づくりの時代に生きた三人であると言えよう。
ここを参道下から仰ぎ見、その主役の中の二人がここに眠っていると思っただけで、何となく背筋を伸ばさなければいけないような気分になる。
飛鳥駅から高松塚古墳を過ぎ、ここを通るたびに、私は気合を入れなおし、その先の明日香へ向かってペダルを踏み出すのである。

 近鉄飛鳥駅から徒歩15分

 


・688年天武天皇を大内陵に葬る、また、703年持統天皇を合葬すると「書紀」にある。
・墳丘の周囲全長約120m、五段築成の八角形墳と考えられる。
・鎌倉時代に盗掘に会い、その記録が「阿不幾乃山稜記」、「明月記」などにある。
・持統天皇は、天皇としては初めて火葬され、ここに葬られた。