私の明日香ファイル
〜明日香の見どころ、歩きどころ〜



  File No. 046 南淵請安墓 みなぶちしょうあんのはか

 明日香村稲淵

南淵請安先生の墓は、稲淵の高台、神明塚にある。
かつてここに聳えていたという欅の木は今は幹だけになってしまったが、代わりにこの塚を取り巻く桜が、春には見事な花を咲かせている。
飛鳥寺の西の槻の木の下の出会いで意気投合した中大兄皇子と中臣鎌足の二人が、周孔の教えを説く請安の塾に通う道すがら、蘇我氏討伐の計画を語り合ったというエピソードは有名である。
石碑は、寛文2(1662)年、「大和誌」の著者、並川永によって建立されたものである。
側の小祠は、藤原鎌足追慕のための談山神社の祠である。

 石舞台古墳より徒歩約40分

 


・南淵請安は、推古16(608)年、遣唐学生8人の中の一人として記録があり、唐で32年間を過ごした後、舒明12(640)年帰国した。