豆の花の仲間です。
赤い豆の花って...以前に花インゲンというのを育てた時に赤い花が咲きましたが、あまり見かけないですね。
ピンクなら、スイートピーなどにありますが。
従ってここに収録したのは、青・紫のページにも収録してある、赤紫系が中心です。
スイートピー(ジャコウレンリソウ、ジャコウエンドウ)
マメ科レンリソウ属
2004.5 浜名湖花博
レンゲソウ(ゲンゲ)
マメ科ゲンゲ属
2003.4 生駒市
ヌスビトハギ(盗人萩)
マメ科ヌスビトハギ属
2003.9 生駒市
ムラサキツメクサ(紫詰草、アカツメクサ)
マメ科シャジクソウ属
2006.5 平城宮
ハナズホウ(花蘇芳)(ハナズオウ)
マメ科ハナズオウ属
2004.4 生駒市
地中海沿岸原産の蔓性1年草で、広く栽培されています。
エンドウ豆に似ていて香りがよいので、麝香豌豆と呼ばれたり、香りの良い連理草ということで、麝香連理草と呼ばれたりします。
中国原産で、江戸時代に書かれた「大和本草」という本に、子供達の野遊び、飼料、食用の記述があるほど、古くから親しまれてきた1年草です。根に根粒バクテリアがいて、空気中の窒素を固定し蓄えるため、肥料として田畑に植えられてきました。
漢名の「翹揺」の音読みで「ゲンゲ」だといわれていて、レンゲソウは花の付く様子が蓮華(ハスの花)に似ているからだそうです。
日本各地に分布し、山野、路傍に非常に良く繁殖する多年草です。花は可愛いのですが、種と地下茎の両方で増えるので、街路樹の周辺などで育つと除去は困難です。果実が衣服などに良く付くので犬の散歩の時など要注意です。
名前の由来は、盗人が足音がしないように足の裏の外側を使って歩く、その足跡に果実の形が似ているからだそうです。果実が衣服についてくるからかと思っていましたが、違うようです。
明治時代に牧草として導入された、ヨーロッパ原産の多年草で、現在では各地の路傍、空き地に野生化しています。
白い花のシロツメクサに対して、赤紫色の花が咲くので、アカツメクサとかムラサキツメクサと呼ばれています。
丸いのは、赤紫の小さい豆の花がかたまって咲いているので、1個の花ではありません。
中国原産で野生のものはかなり大きな木らしいですが、日本のは栽培品種なのであまり大きくなりません。
花の色が、蘇芳で染めたような色なので、付いた名だそうです。
ミヤギノハギ(ナツハギ)
マメ科ハギ属
2002.5 奈良県・薬師寺
ヤマハギ(山萩、ハギ)
マメ科ハギ属
2007.9 石舞台
マルバハギ(円葉萩)
マメ科ハギ属
2003.10 奈良県・十三峠
クズ(葛)
マメ科クズ属
2003.8 生駒市
コマツナギ
マメ科コマツナギ属
2003.8 生駒市
東北地方で自生のものがあると言われるが、多くは園芸植物として庭園などに植えられている落葉低木です。
萩は秋の花とされていますが、この種は夏の間から花をつけるので、ナツハギ(夏萩)と言われています。「ミヤギノハギ」の方は、仙台市付近の宮城野から出たので「宮城野萩」という説と、花が美しいので、美称として「宮城野」とつけただけだという説とがあります。
北海道から九州に分布し、日の当たる山野に生育する落葉低木です。一般にハギと言うとこの種のことです。
山に生える萩だから、山萩です。
ハギは「ハエキ(生え木)」の転じたもので、古い株から新芽を出す事に由来するという説と、枝で箒を作ったので、「掃き」からきたという説があります。
花は7〜9月に咲き、万葉集に最も多く読まれている花の「ハギ」はこの種だと言われています。
本州、四国、九州に分布し、日の当たる山野に生育する落葉低木です。
ヤマハギによく似ていますが、葉っぱはもっと丸く、先がくぼんでいるのが特徴です。また花の付き方も、ヤマハギのように長い房にならず、ズングリしています。
東アジア、東南アジアに広く分布し、日本でも原野、空き地の至る所に見られます。
生命力が強く、蔓性なので樹木に覆い被さって生育に害を与えると、問題になったりしますが、秋の七草として、花の姿は美しいです。
また、その根は葛粉や、漢方の「葛根(かっこん)」として利用されます。
上質の葛粉の産地、奈良県吉野郡の国栖(くず)に由来する名前という説もありますが、はっきりしないようです。
本州、四国、九州に分布し、路傍や河原などに生育する落葉小低木ですが、ほとんど草のように見えます。
根が土中に深く入ってなかなか抜けず、馬を繋ぐことも出来るくらいだということから付いた名前とも、茎が丈夫で馬を繋ぐことさえ出来るという意味だとも言われています。
小葉が4〜5対ある複葉という形の葉の付け根から3cmほどの花柄を出して、夏から秋にかけて紅紫の花が咲きます。
カラスノエンドウ(烏野豌豆)
マメ科ソラマメ属
2003.4 奈良県・葛城古道
クサフジ
マメ科ソラマメ属
2004.4 大和郡山市
ルピナス
マメ科ルピヌス属
2004.5 浜名湖花博
ヤハズソウ(矢筈草)
マメ科ヤハズソウ属
2007.9 明日香村・藤本山
矢筈豌豆とも言います。小葉の先のくぼみを、矢の頭の弓につがえるくぼみ:矢筈に例えたもの。
このくぼみがあるのが、特徴です。
また、花にも柄はありません。
烏野豌豆は、雀野豌豆にくらべておおきいからとも、実が真っ黒に熟すからとも言われています。
実は熟すと爆ぜて、パチパチとかなり大きな音がします。
北半球の温帯から暖帯に広く分布するそうで、日本中のあちこち、河川敷や
土手、草原、林縁などの比較的開けた日当たりの良いところに見られます。
他の植物に絡みつく蔓性で、草に咲く藤で「クサフジ」ですが、木の藤と違って、
花房は垂れ下がるのではなく、立ち上がるように咲きます。
南ヨーロッパ原産の異年草です。
日本に入ってきたのは大正時代で、牧野博士の図鑑には「キバナノハウチワマメ:黄花の羽団扇豆」という名前が付いていて、黄色の花のものが主流だったようです。羽団扇は、葉っぱの形を例えたものです。
この写真は花博のですから、色とりどりで、綺麗です。
ルピナスは、学名で、和名の「ノボリフジ:昇り藤」は、花の姿から。
各地の路傍などに生える1年草です。
葉を指先でつまんで引っ張ると、葉脈の斜め状になっているところに沿って、矢筈(矢の上端の弓の弦を受ける部分)の形に切れることから、ヤハズソウという名前が付いたそうです。試してないのです...残念!
特徴は、3枚セットの小葉から成る複葉で先端は丸みを帯びているか、少しへこみます。花は小さな薄紅色の花を、1個か2個付け、房状には成りませ。
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