「憧れのGo條」




 微妙に遠いので、なかなかいけないGo條。
 実は、歴史的な町並みや、御霊さんの物語、古墳、マニア心をくすぐる逸品まで、色々あります。もう一つメジャーになり切れないN県の中にあってメジャーになり切れない、実に勿体無い地区です。
 幻の五新線は、映画「萌の朱雀」でちょっとメジャーになったらしいのですが、その道の方々には有名な未成線です。今回は「奈良観光」さんに資料提供頂きました。説明文も抜粋させて頂きます。(許可済)

 大正時代中頃、五條を起点に十津川沿いに線路を敷き、新宮までの「五新鉄道」構想が生まれ、昭和に入って建設が始まり、太平洋戦争を挟み、戦後も建設は続きました。
 しかし、モータリゼーションの波に負けて完現せず、結局、現在は作りかけの線路用地の1部を「バス専用路」とし、市内にバスも走らないのに、立派な陸橋が24号線を跨いで残り、陸橋の先端は吉野川の手前で切断されています。
「バス専用道路」ですが、五條から丹生(にう)川沿いに西吉野村城戸(じょうど)まで約20分で、途中には賀名生(あのう)梅林、賀名生皇居跡などがあり、バスは渓谷を何度も渡りながら緩傾斜地に梅や柿の沢山植わっている間を縫って走り、終点の城戸が「西吉野温泉」です。
 この道路が「幻の五新鉄道」で五條から十津川を経て新宮まで通す予定だった鉄道の路盤で、沿線の資源開発の為、明治末から建設気運が高まり、昭和14年「生子(おぶす)トンネル」が完成したが、昭和19年戦争で建設中止になりました。

 まぁ、税金の無駄遣いだったと言えばそうなんですが、残されたままの陸橋が、その期待の大きさと無念を表している様な気がして、物悲しいです。
 今年(2005年)は五新線にミニSLを走らせるイベントもありました。
 興味のある方、五條市のHPなど検索してみて下さい。
 Go條については、結構、テツが喜びそうなものがまだあります。それは後日、また紹介させて頂きます。
 私個人としては御霊神社の井上内親王についても興味があるので、それも取り上げてみたいです。

 平城京や明日香だけじゃないぜ、N県!
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初出;2005年11月16日


 裏話 

 憧れの五新線!!
 こういうネタや、急行春日なんかの話になると、ちょっぴり熱くなってしまう私は、実はテツなのでしょうか?‥‥いや、そんな事はないはずだ!!
 しかし、御霊神社ネタといい、五新線といい、スウィッチ・バックといい、すごく行きたいのですが、微妙に遠くて行けない町Go條市。

 いつもはStreamlineで描線を読み込み、Illustraterで彩色してるのですが、今回のはPhotshopで彩色し、セリフをIllustraterで加えました。
 いつものマンガより、ちょっと線が細く見えるのはその所為です。

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