2009年の作品で一番の大物(笑)
こだわりのオルゴール制作過程です。
一番最初に出来ていたのは、オルゴールの蓋部分のデザインでした。
緑の葉っぱと深紅の薔薇。
前のページにも書きましたが、オルゴールの曲をボックスのイメージに合わせたかったので、
最初は「ネットでオルゴールの機械探し」からスタートしました。
オルゴールの機械って、本当にピンキリ!!
弁数が多くなると、お値段が跳ね上がるのです。
最初だから、控えめに...一番安い「18弁の在庫曲」から選んで購入。
ネットで購入した「The Music of the Night」が届いてから、それが入るのを確認してボックスを制作。
  その後、長浜に行くチャンスがあったので、黒壁スクエアにあるオルゴール堂というのに立ち寄りました。
オルゴールの機械のみの販売もありましたが、ほとんどが流行の曲。
クラシックの入った完成品で気に入った曲があったので、お店の人に聞いてみたんですが、あいにく機械のみの在庫はありませんでした。
そこで仕入れた情報...オルゴールはボックスの材質で音色が変わる!!
同じ値段のオルゴールで、イタリア製の石で出来たのと寄せ木細工のと聞き比べたのですが、木製のボックスの方が良い音がするのです。
ここからまた、拘り開始!!ホームセンターなどで板探しです。(笑)
写真の、右下のが先生が用意してくれた真鍮の台です。
その上のが、「ホウノキ」で左のが「バルサ」です。この二つはまずまず。
左上のがメカを覆うカバーで、それに寄りかかってるのが家にあった材質不明の厚手の板。その陰になってるのが「スギ」で、これが一番音色が落ちました。結局、あれこれ買ったけれど「家にあった厚手の板」を採用。
  メカを入れるボックス部分です。
今回は初めてなので、ステンドグラスの本に載っていたボックスの作り方を参考にしました。
これは、ボックスをひっくり返したところで、この細い棒状の棚に、オルゴールを乗せる台を乗せるのです。
実は、本の作り方だと、真鍮の板をボックスにハンダ付けして、それにメカを取り付ける、というようになっていました。
しかし、木の台はハンダ付け出来ない!(^_^;)
で、先生が考えてくれたのが、この棒状の棚を付けることでした。
しかし、これでは板が滑って使いにくいのです。
仕方なく、余分に木ねじを板に付け、滑り止めにしました。
  この写真は、今回の作業の武器です。(笑)
木片は、ホームセンターでサイズを言えばカットしてくれますし、穴も空けてくれます。
しかし、「家にあった材質不明の板」は、真鍮の板から型紙を取ってねじ位置を板に写し、キリでねじが入るまで結構時間掛けて穴を開けたのです。
ところが、板が厚すぎてネジが届かなかった!!(^_^;)
で、ハンズで彫刻刀を買ってきました。
メカを固定するための木ねじは、長いものを買えば何とかなりますが、オルゴールを巻くためのネジは、そうはいかないので、一番上の写真のように、彫刻刀でネジが回るよう削ったのです。
  で、ようやくボックスにメカが入って...。
が、しかし、ここで問題発生!!
板が厚すぎてボックスの深さが不足するという事態になってしまいました。
これでは、蓋は閉まりますがストッパーが使えません! 
仕方なく、ボックスを作り直しました。
    左の写真が作り直したボックス。
右のが、それに蓋を付けたところです。
先生に押さえてもらって付けたんですが...なんか、歪んだみたい!(^_^;) 
    ブラックパティーナで染めて仕上がりです。

この形って、なんかイマイチな気がします。
本に出ていた形なんですが、蓋を開けた時、不安定なんです。
次回は四角にしようと思ってます。
ボックスを四角にして、蓋を少し大きめにし、縁に丸みをもたせるとか。
音色をお聴かせ出来ないのが残念ですが、18弁でもなかなか良い音がするんですよ♪

そう、次回は23弁くらいのを作ってみたいなぁ...。
 グラスアートメニューへ  前のページへ