花びらの形が揃っていて、小さい花のグループです。
基準は、一輪挿しには6輪以上入れないと見栄えがしないもので、視力が0.6位あれば、
花の形が分かるもの...思いっきりアバウトです。
1ページに収まらなかったので、アブラナ科は別にしました。
キンロバイ(金露梅)
バラ科キジムシロ属
2004.8 蓼科・坪庭
イワオトギリ(岩弟切)
オトギリソウ科オトギリソウ属
2004.8 蓼科・坪庭
シナノオトギリ(信濃弟切)(ミヤマオトギリ)
オトギリソウ科オトギリソウ属
2004.7 八ヶ岳
Photo by nekodanna
セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズ・ワート)
オトギリソウ科オトギリソウ属
2004.8 蓼科・バラクライングリッシュガーデン
コゴメバオトギリソウ
オトギリソウ科オトギリソウ属
2004.8 霧ヶ峰
紛らわしい花を並べてみました。
最初は高山帯の岩場に生える落葉小低木...つまり木です。
オトギリソウの仲間と違って、雄しべが長くないのと、葉っぱが細くて小さいので区別出来ます。
兄が秘密にしていた鷹の傷薬を、弟が他人にもらし、怒った兄に斬り殺されたという、平安時代の伝説に由来する名前。
「弟切草」
その中まで高山の岩場に生えるものです。
葉っぱ全体に黒点があるのが特徴。
これも高山植物。
花は似ていますが、葉っぱはイワオトギリより先が丸く、全体に黒点はありません。
写真ではよく解りませんが、黒点は縁に集まっています。
これは、イングリッシュガーデンに植えられていたもので、ヨーロッパでは古くから悪魔を追い払う力があると信じられ、聖ヨハネが処刑された8月27日頃に満開になることから、「聖ヨハネの草」と呼ばれているのだそうです。
花や葉をハーブティーにします。
「コゴメバオトギリソウ」という名札が着いていたのですが、図鑑を見ても見つかれいませんでした。
イワオトギリやシナノオトギリに比べると遥かに草丈が大きく、株立ちになります。
葉っぱには明るい点があって...という特徴は、図鑑に載っている「日光オトギリ」そっくりなんですが。
ポテンティラ
バラ科キジムシロ属
2004.5 浜名湖花博
ヘビイチゴ
バラ科ヘビイチゴ属
2003.4 御所市・葛城古道
オヘビイチゴ(雄蛇苺)
バラ科キジムシロ属
2004.4 京都府・加茂町
キジムシロ(雉筵)
バラ科キジムシロ属
2007.4 橿原市城殿町
ミツバツチグリ(三葉土栗)
バラ科キジムシロ属
2007.5 明日香村
園芸種のようで、こういう名前の花だと言うことしか分かりません。
植物園へようこそ!」には、赤い花や白い花のものが掲載されていました。
至る所に生えている多年生の匍匐(ほふく)植物です。
イチゴと同じように、ランナーと呼ばれる茎が伸びて、そこから葉っぱと根っこが出てくるし、おまけに、真っ赤な実がなると、この赤い粒々は触るとぽろぽろ取れてきます...ということは、そこら中に種が蒔かれるということでして、だからやたら増えるのです。
人間が食べないで蛇が食べると思われていたので「ヘビイチゴ」、毒があるという言い伝えもありますが無毒です。
原野や田圃の畦などの湿った所に生える多年草です。
ヘビイチゴに似ていますが、花も大きく、葉の形が違います。
ヘビイチゴの葉より細い小葉が、花の近くはほとんど3枚ですが、根の所から出る根生葉では5枚あります。
北海道から九州に分布する多年草です。
ヘビイチゴやオヘビイチゴに似ていますが、ランナーは出しません。1〜6枚の小葉を持つ複葉がロゼット状に生えるのが特徴です。
このロゼット状に生えた葉を雉の座る筵にたとえて、「雉筵」と呼ばれているとのことです。
本州、四国、九州に分布し、日の当たる草地などにごく普通に生育する多年草です。
同属の「ツチグリ」に似ていて、葉っぱが3枚セットの「3小葉」という形をしていることから付いた名前です。
キジムシロと似ていますが、キジムシロのように地面に広がらず、上に伸びて花をつけます。
花後に、株の脇から走出枝(ランナー)を出して増えます。
キツネノボタン(狐の牡丹)
キンポウゲ科キンポウゲ属
2004.4 奈良県・巨勢
タガラシ(田辛)(タタラビ)
キンポウゲ科キンポウゲ属
2005.5 大和郡山
ツルレイシ(蔓茘枝)(ニガウリ:苦瓜)
ウリ科ニガウリ属
2004.7 生駒市
ダイコンソウ(大根草)
バラ科ダイコンソウ属
2004.8 軽井沢
オトギリソウ(弟切草)
オトギリソウ科オトギリソウ属
2007.9 明日香村・藤本山
溝の脇、山裾、流れの側などの湿地に生える2年草で、有毒。
実に先の曲がった棘のようなものがついているのが特徴。
よく似た「毛狐の牡丹(写真はありません)」というのは、全体に毛が生えていて、実の嘴状の棘は真っ直ぐなところが違います。
狐が棲むような野原に生えて、葉が牡丹のようなので「狐の牡丹」というそうです。
各地の田や溝の中などに見られる2年草で、光沢のある黄色い花をつけます。
タネツケバナのことを「タガラシ」ということもありますが、これもタガラシです。
田の中に生えて辛のように辛いから「田辛し」だそうですが、有毒植物です。誰が味見したんでしょうね?
繁殖して稲を枯らすから「田枯らし」だという説もありますが、実際にはそのようなことはないそうです。
熱帯アジア原産の1年生蔓植物です。
実を食べるために栽培します。
沖縄が産地として有名でしたが、健康食品としてもてはやされるようになり、最近ではそこら中の畑で見かけるようになりました。
レイシ(ムクロジ科)の果実に実が似ているから「蔓レイシ」で、瓜の皮が苦いから「ニガウリ」というそうです。
各地の山野に生える多年草です。
茎は1m近く、ヒョロッと伸び、小さな黄色い花をつけます。
根出葉の形が、大根の葉っぱに似ているので、「大根草」という名が付いています。
各地の草原や林道脇に生育する多年草です。
この頁の1番上の段の「オトギリソウ属」の大元の植物ですが、シナノオトギリやイワオトギリに比べると花は小さいです。
葉っぱは、形がシナノオトギリに似ていて、全体に黒い斑点が点在するところがイワオトギリに似ています。
花は1日花で、日中だけ咲いて萎んでしまうそうです。
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