房咲きの花の2ページ目です。
このページは野草が中心です。
ママコノシリヌグイ(トゲソバ)
タデ科イヌタデ属
2005.9 明日香村
ミゾソバ(溝蕎麦)(ウシノヒタイ)
タデ科イヌタデ属
2003.10 奈良県・十三峠
ヒメツルソバ
タデ科イヌタデ属
2003.5 鎌倉市
イヌタデ(犬蓼)(アカマンマ)
タデ科イヌタデ属
2003.6 奈良県・佐保路
ボントクタデ
タデ科イヌタデ属
2003.9 信貴山
河原や路傍に生える蔓性の1年草です。
茎に棘が多いので、この草で継子の尻を拭くとは、何とも凄い名前です!
花は、ミゾソバによく似た可愛い花なのですが。
茎の棘の他に、三角形の葉っぱがよく目立ちます。
イシミカワ」も三角形の葉っぱなのですが、こちらは普通に三角形の辺の中央に茎が付きます。
道端の溝に生えるので、「溝蕎麦」です。「ウシノヒタイ」は、葉の形が牛の額に似ているから。
この花色は、ピンクですが、ピンクと白、白、薄緑などもあります。これらはすべて花弁の色ではなく、萼の色です。
この仲間には、花弁はありません。
原産地は、インド北部からヒマラヤにかけて。
日本には明治頃に園芸植物として入ってきたようですが、最近では庭からはみ出して、道端に自生しているようです。
日本に自生している「蔓蕎麦(ツルソバ)」というのは、海岸に育つもので、花色は白です。
道端や畑、空き地など、日本中どこでも見られるタデ科の代表選手です。
これも、同じタデ科の「ヤナギタデ」は辛みがあって食用になるのに、農耕地の雑草となるだけなので、役に立たないと「イヌ」をつけた、失礼極まりない命名のものです。
「アカマンマ」は赤飯のような花色から付いた名前です。
水辺に生える1年草と、牧野図鑑にはありましたが、これは信貴山の山道に生えていたものです。
花が、イヌタデに比べるとまばらで、葉っぱの真ん中に黒っぽい斑点があるのが特徴。
これも「イヌタデ」同様葉っぱに辛みが無く利用できないことから、「ボントク」とついたとか。「ボンクラ」というような意味でしょうか。
フジバカマ
キク科ヒヨドリバナ属
2003.11宝塚ガーデンフィールズ
ヒヨドリバナ(鵯花)
キク科ヒヨドリバナ属
2004.7 八ヶ岳
by nekodanna
ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)(クルマバヒヨドリ)
キク科ヒヨドリバナ属
2004.8 霧ヶ峰
サワヒヨドリ
キク科ヒヨドリバナ属
2004.9 生駒市
チダケサシ(乳茸刺)
ユキノシタ科チダケザシ属
2004.8 霧ヶ峰
秋の七草の一つとして知られていますが、奈良時代に中国から来た帰化植物らしいです。
現在は庭などに植えられているのがほとんどで、野生のものは、少なくなってしまったそうです。
これがキク科と言われると、意外な感じがしますが、ヒヨドリバナ属で、「ヒヨドリバナ」「サワヒヨドリ」の仲間です。
キク科ヒヨドリバナ属。日の当たる草原に生えます。
ヒヨドリの良くなく頃に咲くから「ヒヨドリバナ」という説があるそうですが、定かではないらしいです。
花は、白から薄紫...ピンクにも見えます。
これは、ヒヨドリバナの仲間で山地に生えるものです。
葉が輪生するので、この名が付いています。
これもヒヨドリバナ属。日の当たる草地にも生えますが、沢など湿ったところにも生えるので、ヒヨドリバナに似て、沢に生えるから、サワヒヨドリ。
写真のは、用水路のような川縁で咲いていたものです。
ヒヨドリバナとの違いは、葉っぱがずっと細いこと。
花も小さいです。
チダケサシ...。
何度聞いても覚えられなかった名前...チダケというのは、「チチタケ:乳茸」というキノコの地方名で、野山で採った「チダケ」をこの草に刺して持ち運んだことからついた名だとか。
ススキやチガヤの草原に生育します。
シモツケソウ(クサシモツケ)
バラ科シモツケソウ属
2004.6 鎌倉市・成就院
シモツケソウ(クサシモツケ)
バラ科シモツケソウ属
2004.8 霧ヶ峰
アカバナシモツケソウ(赤花下野草)
バラ科シモツケソウ属
2004.8 霧ヶ峰
アカソ(赤麻)
イラクサ科カラムシ属
2004.8 軽井沢
ネジバナ(捩花)(モジズリ)
ラン科ネジバナ属
2007.7 生駒市
本来は山地の日の当たる草原から湿原にかけて生育するもので、右の写真のが自然の姿です。
この写真は、お寺で栽培されているもの。
沢山の雄しべが花びらより長くのびてふんわりとした感じが美しいので、江戸時代から庭に植えられていたようです。
盆栽にされたり茶花としても使われます。
山地の日の当たる草原から湿原にかけて生育するもので、シモツケという木に似た草であることからシモツケソウです。
左の写真のように庭に植えられたり、盆栽にされたり、茶花としても使われます。
本州中部の山岳地に生育するシモツケソウで、花の色が濃く、シモツケソウの果実にはない毛があるそうですが...果実には早かったので写真はありません。 山地の斜面や林の中の湿った日陰に生える多年草です。
麻のように茎に丈夫な繊維があり、色が赤いので「アカソ=赤麻」という名が付いたそうです。
花は小さく塊状になっています。雄花の塊は黄色っぽく、細長い茎の下の方に付き、雌花は赤くて茎の先端に付きます。
写真で違いが分かるでしょう?
日本全国の空き地や芝生の中などで見られる、一番よくある蘭の仲間です。
細長くて写真が撮りにくい花の代表格でもあります。
花がねじれて付くから「ネジバナ」別名の方も「もじれすり」からきたもので「捩摺」と書きます。
ピンクが多いようですが、白花もあって「シロモジズリ」と呼んで栽培する愛好家もいるとか。
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