房状に咲く花、2ページ目です。
オオバコ(大葉子)
オオバコ科オオバコ属
2003.9 奈良市
タケニグサ(チャンパギク)
ケシ科タケニグサ属
2002.7 室生
オンタデ(御蓼)(イワタデ、ハクサンタデ、ミヤマイタドリ)
タデ科オンタデ属
2004.8 霧ヶ峰
フッキソウ(富貴草)
ツゲ科フッキソウ属
2004.3 生駒市
アカソ(赤麻)
イラクサ科カラムシ属
2004.8 軽井沢
東アジア一帯に見られる多年草で、日本各地の路傍、空き地、畦などに生育します。踏みつけられても強く、種は濡れると粘液を出して、人や動物の足の裏について運ばれるので、何処にでも生えるのです。
葉っぱが広くて大きいから「大葉子」だそうです。
白い花をつける...と図鑑には書いてあるのですが、目立つのは雄しべで、何色の花かは???です。
生薬では、種を「車前子(しゃぜんし)」全草を「車前草」と呼び、種は煎じて咳止めなどに、前草は健胃などに使われます。
若葉はおひたしや天ぷらに出来るそうです。
本州、四国、九州に分布する大形の多年草です。
林道沿いの裸地や崩壊地といった、養分の少ないところに育ちます。
茎が中空で、竹のように大きくなるから「竹似草」、又は、竹と一緒に煮ると軟らかく煮えるから「竹煮草」と言う説があるのですが、”説”です。
チャンパギクは、メコン川下流のチャンパという国から渡来した、と思われていたからだそうです。
葉や茎を切ると、アルカロイドという有毒物質を含む黄色の液を出します。
大きいものは1mくらいになる、日本固有種で亜高山帯の日当たりの良い草地や、火山性の砂礫地にも生育します。
名前は御嶽山にある蓼という意味ですが、富士山の中腹より上でも見られるそうです。
北海道、本州、四国の山地の木の下に生える常緑樹ですが、殆ど宿根草にしか見えません。
公園や庭園の樹木の下植に使われ、葉に斑が入ったものもあります。
花びらはなく、上の写真で花びらのように見えているのは雄花の雄しべです。
雌花は雌しべが2本つきだしたような形です。
常緑でこんもりした姿が繁殖を祝うということから、「富貴草」「吉祥草」と呼ばれているそうです。
山地の斜面や林の中の湿った日陰に生える多年草です。
麻のように茎に丈夫な繊維があり、色が赤いので「アカソ=赤麻」という名が付いたそうです。
花は小さく塊状になっています。雄花の塊は黄色っぽく、細長い茎の下の方に付き、雌花は赤くて茎の先端に付きます。
写真で違いが分かるでしょう?
ユズリハ(譲葉)
トウダイグサ科ユズリハ属
2004.4 奈良市
ヤマグワ(山桑)
クワ科クワ属
2005.4 明日香村祝戸
イシミカワ
タデ科イヌタデ属
2007.11 橿原市・剣池
カラムシ(茎蒸)、クサマオ(草苧麻)
イラクサ科カラムシ属
2003.9 明日香村
本州、四国、九州の山地に自生しますが、庭木としてもよく植えられる常緑高木です。
枝先に赤っぽい柄を持つ、厚手で細長い葉っぱを多数付けるのが特徴で、この葉を新年の飾りに用います。
常緑樹ですから、新しい葉っぱが出る時に古い葉が落ちるのですが、この入れ替わりが目立つことから、「ユズリハ」の名が付いたそうです。
雌雄異株で、花の名前をクリックしてアップ写真を見ていただくと分かるのですが、これは雄株です。
低山の林に普通に生育する落葉高木です。
クワなので、葉は養蚕に使われますが、実際に養蚕用に栽培されているのは、ヤマグワと中国産の「唐桑(カラグワ)」「魯桑(ロソウ)」の三種から品種改良された物が多いそうです。
実は夏に黒紫色に熟し、食べられます。
口の中や周りが紫になるので要注意ですが。
川原や路傍に生えるツル性の1年草です。
果実の姿から「石実皮」だとか、大阪府の石見川からきているとか、「イシニカワ(石膠)」だとか、色々説があるようですが、はっきりとは分かりません。
三角の葉っぱと茎の鋭い棘、丸いお皿のような「托葉鞘」が特徴で、花は淡緑色で目立ちません。
写真の左下角のが花の房です。
目立つのは果実ですが、青い色は果実の頃まで残る萼です。果実は黒い球形で、写真の上の方に写っているものです。
三角形の葉と棘を持つ「ママコノシリヌグイ」との違いは、葉っぱの付き方です。盾のように、葉っぱの裏側に柄が付きます。
アジアの温帯から熱帯に広く分布する多年草で、本州以南の路傍、土手、空き地などに生育します。「茎(から)」を蒸して皮を剥ぎ、繊維を取ったことからこの名前が付いているそうで、別名は草のマオということで、「マオ」とは、真生の麻のことです。
繊維を採るために古くから栽培されていたものが野生化したという説もあり、本当に自生のものかどうかははっきりしていません。
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