房咲きの花の2ページ目です。
ここも、木に咲く花ばかりになりました...多いです!
ヒマラヤトキワサンザシ(ピラカンサ)
バラ科ピラカンサ属
2002.5 生駒市
ユキヤナギ(雪柳)
バラ科シモツケ属
2003.4 生駒市
コデマリ(小手毬)
バラ科シモツケ属
2003.5 生駒市
オオデマリ(テマリバナ)
スイカズラ科ガマズミ属
2004.4 当尾・岩船寺
ビワ(枇杷)
バラ科ビワ属
2004.1 明日香村
ピラカンサというと、これが浮かんでくるのですが、どうやら
赤い実がなるのがこの「ヒマラヤトキワサンザシ」、橙色の実がなるのが「タチバナモドキ」で、それらの総称が、「ピラカンサ」なのだそうです。
関東地方に自生があると牧野図鑑には載っていますが、今でもあるのでしょうか?当時でもほとんどが園芸植物として庭園などに植えられる落葉樹だったようですから。
葉っぱが柳に似ていて、雪のように白い多数の小花で枝が覆われる様子から付いた名前です。
春先、新芽が出ると同時に花をつけるので、真っ白の雪のように見えるのですが、天候不順だと葉っぱが育ってしまって、真っ白に見えない時もあります。
中国原産で、古くから庭園樹として栽培されている落葉樹です。
春に小さい花を球状につける様子から、「小手毬」とつけられたそうです。また、この花の様子を鈴になぞらえて、「鈴懸」という言い方もあるそうですが、最近はあまり聞きません。
「ヤブデマリ」という岩手県南部以南に自生する落葉低木の園芸種です。
小形のアジサイのように見えますが、「かざりばな」ではなくて、ヤブデマリの中心部にある小花が大きくなったもので、白いのは花びらです。
ヤブデマリの花が大きくなったから「テマリバナ」で、牧野図鑑にはこの名前で載っています。「オオデマリ」は園芸店などでの呼び名で、この方が一般的なので、こちらをメインにしました。
四国や九州には野生のものもあるそうですが、通常は果樹として栽培されています。常緑の高木で、秋の終わりから冬にかけて花をつけ、翌年の夏に実が熟します。
花は白いのですが、花柄や萼が茶色のふわふわした毛で覆われているため、高い枝に咲いた花は茶色っぽく見えます。
漢名の「枇杷」の音読みで、楽器の「琵琶」に似ているからとされていますが、実の形なのか、葉の形なのかははっきりしません。
シモツケ(下野)(木下野)
バラ科シモツケ属
2003.10 北葛城郡・馬見丘陵
イブキシモツケ(伊吹下野)
バラ科シモツケ属
2003.4 奈良県・葛城古道
シャリンバイ(車輪梅)
バラ科
2003.5 大阪市
ホザキノナナカマド
バラ科ホザキナナカマド属
2004.6 鎌倉市
ミズキ(水木)
ミズキ科ミズキ属
2004.6 鎌倉市
各地の山地に生える小低木ですが、一般に庭園で栽培されています。下野の国(栃木県)で最初に見つけられたから、下野。「木下野」は草の「シモツケソウ」に対して木だから。
雄しべが花弁よりはるかに長いのが特徴です。
普通は、うす紅色なのですが、これは白花...多分園芸品種でしょう。
伊吹山で初めて採られたため「伊吹」という名が付いていますが、近畿以西の日当たりの良い丘陵地帯に生えます。
「トウシモツケ」という変種があるのですが、違いは果実に粗毛が生えているかどうか位らしいです。
小枝が車輪状に出て、花が梅の花に似ているから、シャリンバイ(車輪梅)だそうです。
高さは1mくらいの小低木で、街路樹に植えられることが多い木です。
本州北部の山地に生える落葉低木ですが、これは庭木として植えられていたものです。
花弁より長い雄しべが多数有り、ふんわりとした美しい花が咲くからでしょう。
木が燃えにくくて、「七回竈に入れても燃え尽きない」というので、「ナナカマド」というのだそうです。
「ホザキノ」は「穂咲きの」です。
日本各地の山地や平地に生育する落葉高木です。
樹液が多く、春先に枝を切ると、樹液が水のようにしたたるから「水木」だそうです。若木の間は、一番上の芽の周りの数個の芽だけが水平に伸びて、棚状にに育つ様子から、「クルマミズキ」という呼び名もあるそうです。
4〜6月に花びらが4枚の小さな花を房状に咲かせます。
コバノランタナ
クマツヅラ科ランタナ属
2004.9 生駒市
ランタナ(七変化)
クマツヅラ科ランタナ属
2003.6 大阪・石切
ヤツデ(八つ手)
ウコギ科ヤツデ属
2003.11 奈良市
ズイナ(ヨメナノキ)
ユキノシタ科ズイナ属
2004.5 北葛城郡王寺町
アップの写真
2003.6 近江八幡
Photo by yumeji さん
クリ(栗)
ブナ科クリ属
2004.5 奈良県・巨勢路
南米が原産の小低木。よく塀の上から枝が垂れ下がるように植えられていますが、普通の「ランタナ」との違いはこの、枝の形です。
「コバノ」というのは、「小葉の」で、ランタナより少し葉が小さいからです。
ほとんどがピンクなのですが、偶にこのような白い品種のもあるようです。
熱帯アメリカ原産の小低木...ですから、一応木です。
可愛く鉢植えになってるとそうは見えないんですが。
「ランタナ」は、学名から、七変化は咲き始めから色が変化していく様子から付けられた名です。
同属に「コバノランタナ」という、枝が垂れ下がる種類があって、良くグランドカバーとして植えられます。
日本固有種で、東北地方南部以南に分布する常緑低木です。日陰でも良く育ち丈夫なので庭木として植えられます。
花は秋の終わりに球状に咲き、これに丸い実が付きます。ただ今我が家の庭にも実生苗が成育中ですが、場所が悪いので、近いうちに撤去しようと思ってます。
葉っぱの形が手のひらのようで8枚に別れているのだと思いこんでいましたが、違うようです。単に手の形に多く切れ込む事を「8」という数字で表現したものだそうで。
近畿地方南部、四国、九州に分布する落葉低木です。
この木の髄を灯心に使ったからという説もあるようですが、「ズイナ」の由来ははっきりしていません。「ヨメナノキ」の方は、若葉をヨメナのように食用にしたからだそうです。
5〜6月に10cmくらいの穂状に白い小花をつけます。
北海道南部から九州に分布し、低山地に生育する落葉高木です。
果実の色が黒いから「黒実(クロミ)」が「クリ」になったそうで、「栗」という漢字を当てますが、漢名の「栗」は中国産の別種、「アマグリ」のことです。
初夏に甘い香りの花をつけます。植物名をクリックして出てくるマクロ写真は、雄花の房で、雌花の房は写真の中でフサフサしていない方です。
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