2018,01,24, Wednesday
速水正仁氏の俳句、川柳 作品集を紹介
●帰省する 娘の寄生 嬉しくて ●切なくて 夜のしじまに ラジオ聴く ●刈りとった 稲穂に日差し 揺する風 ●鈴虫か ビルの谷間に 秋の声 ●手のひらの 幸せ一つ お土産に ●沈黙の 医師に妄想 脇の汗 ●通院が いつの間にやら 散歩道 ●我が病名 待ち合い室で 教えられ ●透き通る 空に告知を 受け止める ●眠れない 夜はバラード きみを抱く ●あきらめた はずの思いが 未練酒 ●かたなさけ 知るや知らずや 思い酒 ●連れもなく 夜の長さに 心酒 ●うらんでも 恨みきれない 情け酒 ●流しても 流しきれない 涙酒 ●きみ知らず 震える手で注ぐ 男酒 ●ただ一途 まこと尽くして 夢追い酒 ●しんしんと 夜の更けるまま 願い酒 ●過ぎた日に うつむきながら 忘れ酒 続きはこちらから
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2018,01,01, Monday
あすかの歌コーナー選者、速水正仁氏の作品紹介です。
●酒肴飲めば呑まれて歌うたう ●朝寝する日の多くなる定年後 ●啜り泣く窓の灯の隙間から ●一夜明けティッシュ一箱ありゃしない ●桜散り入学式にこぬか雨 ●メールして来ぬ人待って花吹雪 ●心閉じふかす煙草に一夜明け ●気が付けば隙間だらけの珊瑚婚 ●大病に三途の川のスルッとKANSAI ●故郷に待ち人求め帰省する ●窓ガラス拭いてはみたが外は雨 ●新しき門出に逝った友独り ●地図もなく生きた人生茜雲 ●生きること死ぬこと恐れ吾傘寿 ●穏やかに逝った父母身を任す ●いつまでも聴いていたいなきみの声 ●たそがれて誘ってみたきみ抱き締める ●抱き締めて暮らした月日遠い人 続き▽
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