花びらの形が揃っていて、中くらいの花のグループ2ページ目です。
カワラナデシコ(河原撫子、ナデシコ、ヤマトナデシコ)
ナデシコ科ナデシコ属
2002.6 飛鳥歴史公園
ハナニラ
ユリ科
2003.4 生駒市
ハクチョウソウ(白蝶草)(ヤマモモソウ)
アカバナ科
2003.6 大阪・石切
キョウチクトウ(夾竹桃)
キョウチクトウ科キョウチクトウ属
2003.8 磯城郡・川西町
ニーレンベルギア
ナス科
2004.8 蓼科バラクライングリッシュガーデン
秋の七草のナデシコがこれです。
可憐な花の様子から「撫子」と呼ばれ、河原撫子というのは、河原に良く生えるから、だそうですが、河原だけでなく、広い範囲の山野などに自生します。
ヤマトナデシコというのは、セキチクを「カラナデシコ(唐撫子)と呼んだことから、それに対して「大和撫子」と言ったものだそうです。」
これは白花ですが、薄いピンクが普通です。
アルゼンチン原産の球根植物で、花が美しく傷を付けると「ニラ」のような匂いがすることから、花韮と名付けられたそうです。
丈夫で育てやすいので、春先の花壇にはお馴染みの花です。
これは、白い花ですが、ブルーのものもあります。
北米テキサス州の原産で、高さは60〜90cm位にもなり、蝶のような花を付けた細い茎が風に揺れる様は、とても綺麗です。
元は白だったのでしょうが、最近はピンクの園芸種もよく見られます。
ヤマモモソウは「ヤマモモ」という植物に似ているからではなく、山に生育するモモに似ているから、ということですが、どう見てもモモの花には見えない!
インド原産の常緑樹です。
夾竹桃は漢名で、葉っぱが細くて花が桃に似ているからというのですが...。
緑化樹として、工場地帯とか高速道路の路肩や分離帯に植えられることが多い丈夫な樹木です。
芳香があるそうなのですが、植えられている場所が悪いからか、あまり感じたことがありませんね。
一重咲きと八重咲き、半八重咲きとがありますが、写真のは一重咲きです。
ピンクの花が一般的ですが、黄色系の花もあるとか。
ニーレンベルギアという名札がついていましが、手持ちの図鑑には載っていませんでした。
撮影場所がイングリッシュガーデンなので、園芸種なのだろうと思うのですが...。
シレネ・コロラタ
ナデシコ科シレネ属
2004.8 生駒市
セキチク(石竹、カラナデシコ)
ナデシコ科ナデシコ属
2004.5 浜名湖花博
ステゴビル(捨小蒜)
ユリ科ネギ属
2004.8 当尾・浄瑠璃寺
センニンソウ
キンポウゲ科センニンソウ属
2003.8 生駒市
ボタンズル(牡丹蔓)
キンポウゲ科センニンソウ属
2004.9 生駒市
ナデシコ科シレネ属の園芸品種で、ロックガーデンや花壇の下植に使われます。
この仲間は、ヨーロッパ原産で、茎や葉に縮れた毛が生えていて、触るとちょっとベタつくような感じがあります。
シレネという属名は、酒の神バッカスの養父「シレネス」から来ているそうで、この仲間には粘液性分泌物を出す物が多く、泥酔して泡を吹いている様子...なのだそうです。
ピンクの花もあります。
写真の物は常夏という名の園芸品種ですが、かなり古い時代に中国から渡来した多年草で、中国から来たから「唐撫子」とも呼ばれていたようです。
セキチクは、漢名の「石竹」を日本読みしたもの。
河原ナデシコとの区別は、花びらの縁の切れ目の深い物が河原ナデシコ、切れ目が浅く、開花期が少し早いのがセキチク。
本州中部の原野などに自生している多年草ということですが、これは多分園芸品種になっているものを植えているのだと思います。
貧弱で食用にならず捨てられる蒜ということから付いた名だそうです。
山野、路傍など日当たりのよいところに生える蔓性の多年草です。
名前の由来は、果実に付く毛を仙人のひげに見立てたものとか。
花はボタンズルととてもよく似ていますが、葉っぱは小葉が3〜7対集まった羽状複葉という形です。
こちらも日当たりのよい林の縁などに見られる蔓植物です。
葉の形が牡丹に似ているからボタンズルというのだそうです。
ドクダミ(ジュウヤク)
ドクダミ科ドクダミ属
2003.5 鎌倉市
ミヤマカタバミ(深山酢漿草)
カタバミ科カタバミ属
2004.4 明日香村
オキザリス・バリアビリス
カタバミ科カタバミ属
2007.2 橿原市
セツブンソウ(節分草)
キンポウゲ科セツブンソウ属
2005.2 栃木市
Photo by やっさん
「何処にでも生えている多年草で、草全体に独特の悪臭がある」と、牧野図鑑では余りよい評価ではないようで...。
根茎で増えるので、蔓延り出すとやっかいな植物でもありますし。が、よくみると結構可愛い花かなと...実は、中心の黄色い所が集合花で、白いのは「総包片」と言います。
地下茎や葉は民間薬として使われていたので、「毒痛み」から「ドクダミ」になったとも言われています。その臭気から毒溜(ドクダメ)と呼ばれたからとも。
全草を乾燥したものを「十薬(ジュウヤク)」と言い、解熱、解毒、利尿、湿疹薬などとして使われます。
本州、四国、九州に分布し、ブナ林などのやや湿った林床など、かなり薄暗い所にも生育します。
深山に生えるカタバミという意味の名前です。
深山カタバミと似ていますが、これは園芸店で売られているカタバミの仲間です。
原産地は南アフリカで、花の色も白の他ピンク〜赤紫、黄色と豊富です。
最近人気のようで、「オキザリス・○○」というのが、沢山出回っています。
寒さに強く、早春から花を付けるのが、人気の出た理由なのでしょうか?
関東以西の山地のブナ林などの林床に生える多年草です。
節分の頃に咲くのでセツブンソウなのですが、実際は山地では3月になってから咲くことが多いようです。
白い花びらに見えるのは「萼片」です。花びらは、黄色く見える所で、退化して「蜜槽」と呼ばれる組織になっています。紫色のが雄しべの「葯」です。
園芸目的の乱獲で激減し、レッドデータに入っているようです。
我が家には、「黄花セツブンソウ」という園芸品種のものがあるのですが、まだアップしてません。
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