赤やオレンジ、黄色の実の3ページ目です。
花の写真があるものは、植物名にリンクが付いています。
ゴシキトウガラシ(五色唐辛子)
ナス科
2003.10 天王寺公園
アスパラガス(マツバウド)
ユリ科
2003.7 奈良県下つ道
ノウゴウイチ(能郷苺)
バラ科
2004.8 蓼科・坪庭
ヘビイチゴ
バラ科
2003.6 生駒市
カラスウリ(烏瓜)
ウリ科
2002.11 天理市・北山辺の道
唐辛子の栽培品種で、鉢植えや花壇によく植えられています。
熟し方によって赤や黄色、白などの様々な色になることから、「五色唐辛子」という名が付けられています。
新芽を食用にするアスパラガスですが、ユリ科なので、極小さい釣り鐘型の花が咲きます。
そしてその後にこんな実がなるのです。
この実は、普通食べません。
この写真を撮影したお宅の畑は、沢山栽培しているようでしたが、実は滅多にならないとのことでした。
山地の日当たりの良い岩場に生育します。
初めて発見された、岐阜県能郷村から付いた名だそうです。
オランダイチゴ属ですから、食べられます。
人間は食べないが、蛇なら食べるだろうということで付けられた名前だそうですが、実際は毒はなく、食べられます。
が...美味しそうではないのです。
実は簡単に取れ、普通の苺と違って赤い種がちょっと触っただけで、ポロポロ取れてきます。
えー、実際は実に見えるのが「偽果」、種みたいなのが実なのですが。(^_^;)
ものすごく繁殖力の強い植物です。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に出てくる宮カラスウリの実です。
ケンタウルス祭に「烏瓜の灯火」を川に流す...というのです。
「烏瓜の灯火」って、どんなのでしょう?
ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)
ナス科
2002.11 奈良県・天理市
ハゼラン
スベリヒユ科
2004.10 奈良市
タンキリマメ(痰切豆)
マメ科タンキリマメ属
2007.10 生駒市
コブシ(辛夷)
モクレン科
2003.9 奈良市
サンゴジュ(珊瑚樹)
スイカズラ科
2003.10 天王寺公園
低い山や野原、道端などに見られる、蔓性の多年草です。
赤い実をヒヨドリが好んで食べるので、「鵯上戸」という名が付いています。
花や実の大きさの割に、草丈は60cm位になる大型の1年草です。
この年は、10月になってもまだ花芽が付いていました。
同じ年の8月に撮影したものが、赤い花の極小さい花に載っていますが、そこに写っている実は、少し古くて萎びかけたものです。
豆は熟すと鞘が真っ赤になり、その後爆ぜると黒い種子が2個飛び出してきます。 この写真を撮った時には、何の実か分かりませんでした。
この状態は「袋果」という実が集まった集合果で、果皮が爆ぜると、朱色の「仮種皮」というのに包まれた種が出てきます。
珊瑚のように赤い実が熟すので「珊瑚樹」というのが、名前の由来。
本州千葉県以西に自生する常緑樹ですが、排気ガスに強いので、交通量の多い道路などによく植えられます。また、常緑で葉に水分が多いことから、防火樹としても使われるそうです。
アリドウシ(蟻通)
アカネ科アリドウシ属
2006.4 鎌倉市
ツチアケビ(土通草)
ラン科ツチアケビ属
2007.9 桜井市・紫蓋寺跡
フユイチゴ(冬苺)
(カンイチゴ)
バラ科イチゴ属
2008.1 明日香村
ゴシュユ
ミカン科
2007.11 摂南大学・薬用植物園
マユミ(真弓)
ニシキギ科ニシキギ属
2008.1 甘樫丘
関東地方以西の本州、四国、九州、南西諸島の山地の木陰に見られる常緑低木です。
節に鋭い針状の茎があり、蟻を刺し通すほど鋭い、というところから付いた名前だそうです。
花は5月頃に咲き、12月に赤く実が熟します。
センリョウ、マンリョウと共に正月飾りにして、「千両万両有通し」と言って縁起を担ぐ地方もあるとか。
北海道から九州に分布する、日本固有の多年草で、山地の林にまれに生育する...と、「日本野生植物館」に書かれていましたので、あまり多い植物ではなさそうです。
腐生殖物で、クロロフィルを持たないので光合成が出来ず、生物の腐ったものを栄養源に育つ植物です。
寄生植物ではありません。
土から出てアケビのような実を付けるので「ツチアケビ」です。
果実はアケビのように食用にはなりませんが、漢方では「ドツウソウ」と呼ばれて、強壮剤になるそうです。
関東以西の本州、四国、九州、南西諸島に分布し、林の木の下に見られる常緑の小低木でツルが地面を這うように広がります。
冬に赤い実が見られることから、「冬苺」とか「寒苺」と呼ばれています。
丸いつやのある濃い緑の葉っぱは、縁に細かいギザギザがあり、冬の林の中で赤い実とのコントラストが綺麗です。
実は...食用になります♪
試食した某氏によると、ちょっと酸っぱいそうですが。
原産地は中国で、薬用に栽培されている落葉低木です。
近くに行っただけで分かるような、すごい臭いのする植物です!
この赤い実が漢方ではゴシュユと呼ばれ、頭痛、吐き気、口内炎、歯痛、湿疹などの薬になるそうですが、効くと言われても躊躇ってしまうような臭いです。
北海道から九州に分布し、低地や山地のやや湿った林に生育する落葉樹ですが、果実の形が面白いので庭園や公園にも植えられます。
材質がねばり強く、弓を作るのに適していたことから、「真弓」という名が付いたそうです。
写真のものは、少し時期が遅かったので、ピンク色の実がすでに割れて、橙赤色の「仮種皮」という皮を被った種は、落ちてしまったようです。
来年写真は再挑戦します。
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